スペイン 巡礼の道 4日目~7日目

スペイン巡礼の道

またまた字ヅラが並ぶダラダラ日記です。
写真だけでも見てください。

4月3日 4日目 快晴   Cizur Minor ⇒
Lorca 31.8KM


雲一つない最高の天気。
うんこをして朝八時に宿を出る。筋肉痛もなし。ばっちしな体調だ。

山へ向け朝日を浴びながら細いドロドロになって滑る登りの小道を歩く。周りは牧草なのか、雑草なのか黄緑色した草々の広大な大地が広がっている。手袋をするくらい少し寒いく外気と合わさって清清しいさがある。

ただ人が朝から多い。その多さが気を散らせて、気持ちよさを少し拒む。昨日のこけたことが頭にあるので慎重に足場を選んで進む。

一時間半ほどだろうか、ようやくその丘に立つ。山の尾根上に30mほどの風車が並ぶが、霧が立ち込みその風車の陰が見え隠れする。
その丘には巡礼者の旅立ちの様子がモニュメント?
になって風情がある。そこから下る。早い。突風の如く下り、次々に人を抜かしていく。
どうだ、どうだ。この荷を背負ってこの速さだぞ。ちょい天狗になっていた。
この下りあたりから、足の裏が痛み出した。昨日の宿でちょっと足の裏を確認したら、
水膨れができだしていたのだ。それを忘れて調子こいたら、すっとこどっこい。
本当はマメや水脹れが出来ないぐらい足の裏の皮が分厚くなっていたのに
雨だ。雨の日に歩いたからできおった。

そんなんでペースダウン。それでも、まだほかの人よりも早いペース。そして
歩きながらスットクしてある
フランスパンをかじる。
何の味もなしのパン。それでもうまい。
フランスパンと結婚したいぐらいだ。

午後になり、その水脹れが痛み出した。歩いてる最中はそこまで気にもしないのだけれども
休憩後の出だしが歩けないほど、痛む。相変わらず肩もバックの重みでやられている。
意気消沈。
少しの石を踏んだりするだけでも足の裏が傷むほど。それでも、皆が徐々に歩を止め、今日の宿に着きだす中、一人もくもくと歩く。
ペースはかなり落ちてるけれども、歩く。進む。3時を過ぎると逆に人がいなくなり
だだっ広い何もない空間を一人占め出来るから、この時間帯が一番いい。

最後は足を引きずりながら、何度も休憩をしながら、5時過ぎに本日の巡礼宿に着く。夕食はキッチンを借り、パスタ トマト味。
明日もまた晴れるだろう!のうてんき晴れ男の力を見せてやる!


4月4日 5日目 雨   Lorca ⇒
Los Arcos  30.4KM


朝から雨。やる気が落ちる
こんだけ天気によって気持ちが左右されるものなのか。天気が悪い国(よく言われてるのがイギリス)では
うつ病の人が多いと聞いたことがある。毎日、雨が降っていったらそれは納得できる気がする。その中、今日も雨にも負けず歩く。
足場が悪い。ドロドロのところだらけだ。そしてすぐに靴も湿りだす。草原しかない所をただ、ひたすら歩く。

途中途中に巡礼者の為に水が汲めるようなところが町々に設置されているので水の心配は余りしなくていいのだがお昼前に坂を上ったところに

なんととなんと

ワインがタダで汲める場所
が出現!

ワイン工場の一角にそれがあるのだがそれは飲まないわけにはいかない!そこには今日の朝の宿の同部屋だったクリスチャンが先に着いて、一杯始めていた。それはお供しますよってことで自前のカップを取り出し。さぁ乾杯!
ときたもんだ。タダときたら、それは飲みまくるでしょ!前回歩いたときもここでワインをいただいたのだが、ただ、失敗談がる。その後に歩き続けなくてはいけない。
始めは景色も最高でほろ酔い気分でいいのだがその後から、疲れがどっと出る。
分かっていた。分かっちゃいるけど、やめられない。
気をつけろよって自分に言い聞かせては、みるものの・・・。タダ酒でなぜに飲まない?という半分の欲の塊もそう囁く。

負けた!!!

完敗!!!

ゴッポゴッポ飲んでしまう。
はい!出来上がり。

クリスチャンは後4キロ程で本日は宿に着くという。自分は後18キロほど先に進むつもりだった。そこまで行けるのか?と自問してみる。しかし酔ったものは強い!行けるでしょっていう答えが即答で出た。
このほろ酔い気分で山の中を進む。

一時間ほどしたら草原の中に出て視界が開けた。気分は最高潮。その手前でクリスチャンとはお互いの検討を称えて
別れていて一人での草原。
ほろ酔いの絶好調。

でました!だしました!!

歌を歌いまくり!!

大声で歌いまくり!!

そして思った。あれ?歌が前に比べたら上手くなっているんじゃないのかい?
そう思ったら、またまた歌いまくり!ここまでだった・・・。一時間後、ぐったし、デローンとなる。疲労が一気にくる。
止んでいた雨も降り出す。足の裏の水ぶくれも痛し。肩も痛し。足動かず。三拍子揃って、雨の中うんこもしたくなる。
それでも歩くしかなかった。草原しかない中、3時間程休み休みに歩ききり、今日の宿泊場所、Los Arcosに着いたときには精根尽きるまでとは、いかなかったが疲れきっていた。
酒は歩きながら飲んじゃいけねぇ。夕食はパスタトマト味

 

4月5日  6日目 晴れ 時々曇り 時々雪 Los Arcos ⇒
Longrono 28,3km


朝から、肩がいてぇ。寝ても昨日の疲れが取れず。そんなんでも歩くしか選択肢なし。
ただ、本日は晴れ間がのぞいてる。これは歩け歩け日和。

宿で朝食にフランスパンとコーヒーを取り、7時半にスタート。朝日を背中で受け、フラットで何もない草原を西へ西へと向かう。風が冷たい。あえてニット帽を脱いで、風を受けてみる。
目が覚める。背中に一本、筋が入ったようにすっと伸びる。
今日もいっちょやってやりますかって気になるが
ただただ、ひたすら歩くしかない。

二時間ほど、何もない草原をもくもくと歩く。
1つ目の街、Sansol、15分後に次の町Torres del ホニャララという街を過ぎる。
そこからまた何もない草原をひたすら歩く。
こんなにもしっかりと菜の花の匂いを嗅ぎながら、小さな花を見つめながら歩くことはこの歳になるとなかなかなない。ただそれぐらいしか歩きながらすることがない。

そうこうしていると、ボリビアのラパスで見栄を張って買った大きな下着のパンツが徐々に上へ上へと上がってくる。気づけばハイレグ、Tバックになっている。こらっ!下がれ!。ズボンは上がってこないのになぜにその下のトランクスが上がってくる!?
とパンツに文句を言ってもしょうがない。立ち止まり、パンツを下げることに。
でも、またすぐにトラオは上がってくる。もう面倒なのでそのままに。そんな格闘をするしかすることがない。
様々な思考は頭の中に巡りはする。でも、気づけば何を考えてたんだっけと思うぐらい、どうでもいいことばかりだ。

徐々に黒い雲が広がりだし、雲行きが怪しくなってくる。冷たく強い風も吹き出す。そしてポツポツと雨かと思ったら雪が降ってくる。
雪かよ!

街中での気温をみたら日中なのに6度となっていた。カッパを着こみ、バックカバーをかける。
そうすると、雪は止み、晴れ間までのぞいてくる。
くっそーなんなんだこの天気は。
30分ほどたち、日が差して暖かくなったので、カッパを脱ぐ。
そうすると、雲行きが怪しくなり、また雪が降ってくる。
おかしい。ばかにしてるのか。

晴れたり降ったり止んだり曇ったり。目まぐるしい、天気の変化。そんなこんなで、寒いのと、また雲行きが怪しいのもあり今日は30Km行かないほどで宿に着くことにした。頼む。明日は晴れてくれ。そして大きなローグニョの街をゆっくり見てまわり夕食にパスタ トマト味でしめる。

 

4月6日 7日目 雨 Logrono ⇒
Najera 28km


巡礼宿の値段ははここまで平均して約8ユーロほど。前回歩いた4年前は3~5ユーロほどだったと思ったが随分と値上がりしていると感じる。宿はキッチンは大抵は付いていて自炊が出来、WIFIも使えるところが多い。
部屋は大部屋の80人とか入る部屋だったり、6人とかの小部屋だったりする2段ベットが並ぶドミトリー式である。大体が夜9時には電気が消え、朝6時くらいに皆が起きだす。

昨晩は隣のベットが近かった。ちょっとそれが気になっていた。本を読んで10時頃、寝に入ったところだった。

時刻は22時45分。

足元を叩かれる感覚があり、目を覚ました。すると、隣の40代~50代くらいの女性が起き上がっていて、こっちを見ている。その目線で悟った。あ、やっちゃったと。ワールドクラスのいびきが、わずか45分の間に炸裂してしまったらしい。やってしまった。
そんな目線でこっちを見ないで下さいよ、奥さん。ごめんなさい。そのまままた眠りについた。

今日の朝も、謝ろうとしたけれど、その女性はすでに起きたらもういなかった。昨日の晩のことがあり、ちょっと気分が浮かない朝。そして今日も雨。プラス強く冷たい風が吹いている。テンション低いまま、朝食後、8時に宿を出た。

ログルーニョの街中を抜けると山というか丘へ向けて緩やかな登り道が続く。寒さが歩くスピードを早め、グングン人を抜いていく。雨は一向に止む気配がない。
晴れていたら、ここは気持ちがいいのだろうなと思うほど、湖があったり、木々が立ち並び、適度に開放感があり、街を見渡せる。
ただ、どんより雲の暗い空に雨。何とも思わない。寒さとの葛藤のほうが、心の中を占める。

一つ目の街Navarreteに着いたのは3時間ほど歩いた頃だった。雨は降ったり止んだりの繰り返し。体の芯まで冷やす強い風は相変わらず吹いている。

町々には、必ず教会がある。ただこれが開いてるところと、閉まってるところがあるのが意味が分からない。巡礼の道なんだから、開けとけよっと思う。この街の教会は開いていたのでで雨宿りがてら、中に入ってみると、黄金色に輝き迫力が迫ってくる高さ30mほどの祭壇があった。ボケーっとただ眺めてみる。うーん、眠い。あっという間に睡魔に襲われる。これじゃ、いかん。あまり休むと動けなくなると思い、ここを後にした。

そして、また歩く。手袋が濡れ、風にあたり、手が冷たくかじかんでくる。雨脚も強まる。雪も少し混じりだす。こりゃ駄目だ。

次の街のカフェandバーで暖をとることにした。土曜日のこの日は昼間から酒を飲んでいる男達で少し賑やかだ。カフェを飲み暖かい室内で体を温める。外に出てタバコを吸う。そこに一人の50代ぐらいの髭の親父さんが近寄ってきて
かなり立派なカッパを手渡してきた。

「これ使え。」
「持ってるから平気です。」
「いいから使え。」
高倉健がここにいた。
スペインの健だと思った。

自分の安いカッパじゃ寒いだろうと思ったのだろう。素直に健の優しさを受け取った。
健はすぐさに踵を返して何も言わずに去っていった。かっこよかった。そのカッパを着てみる。断然に暖かい。
そしてまた歩き始めた。

4時過ぎ、もう一つ先の町まで行こうと思ったのだが、体が動かずナヘラというこの街の宿に着く。くそ熱いシャワーを浴びた。これで水シャワーだったら心が折れるなって思いながら快適なシャワーを浴びていた。夕食にまたパスタのトマト味を食べる。
頼むぞ。明日は晴れてくれ。

👇頂上付近にあったモニュメント

👇街の教会

👇黄金に輝いていた祭壇

👆👇途中の風景

👇無料ワイン