スペイン巡礼の道 16日~20日目

スペイン巡礼の道

すいません、長すぎ。たまった日記プラス、字だけづらーっと並んで読むにはかなりきついと思われます。
写真だけでも、よかったら見てください。

4月15日  16日目  快晴  無風
Mansilla de las Mulas ⇒  Leon 14km


 本日、軽く休憩日
先に進んでも良かったのだが、日程をたてるも、どのみち町と町が離れていて長距離を歩かなくてはいけなく、どこかでストップして調整をしなくてはならなかったのでそれならば大きな町、ここレオンで泊まろうと。前回は素通りでみてなかったのもあり、ちょうどいい。

空気が変わった。寒くない。そして今日も快晴。素晴らしい。これは春来たな。雲もなし。朝食にフランスパンを食べ、コーヒーを飲み8時歩きスタート。眠い。本日はとても眠い。夕方5時まで歩いていると、すぐに寝る時間になってしまう。シャワー、洗濯、街をウロつきながら買い物。そして調理、夕食。日記を書き本を読んでると、22時とかになる。
普通なら、夜11時に寝て朝6時に起きれば、ばっちしなのだけれど、なぜか、歩いてると、体力を使うせいか、とてつもなく眠くなる。歩きながらあくびを連発したりもする。

今日は朝から眠気がとれず。足も重い。ただ、そこまで歩かないので、のんびりのびおで歩く。街をすぐ抜け、少し交通量のある、車道の脇の土の歩道を歩く。平坦で今日も歩きやすい。しかし、気づいたらゴールのサンティアゴまで半分をもう過ぎている。おそらくあと10日も歩けば、ゴールの匂いがするだろう。早く終わってくれっと願う。車の走り去る音がすごく気に障る。山に長期間入っていたりすると、降りてきたときの街の騒音がとても体に響き馴染めない時がある。それと似ていて、草原ばっかり歩いていたから、騒がしいのがすごく耳障り。

いろいろ考えてるうちに一つ目の街を通りすぎ、レオンの大都市が近づいてきた。近づいていくと少し、アップダウンの道も増え、息を切らしながら歩を進める。丘を登りきったところからレオンの町並みが見える。でかい。休み休み、歩を進め、街に入るも、屁が止まらない。しょうがない。

レオン。都市だ。そして、街中を過ぎ、旧市街地というか、メインの地区へ入っていく。石畳の道が続き、教会やお洒落なバーなどが軒を連ねる。建物のつくりは全て中世の町並み。歩いていると、まるで、その時代へ迷い込んでしまったかのよう。なんちゃって。

宿に着く。本日はここで終了。昼1時着。荷を降ろしてタバコを吸いに宿の外に出る。そこに地元の若い女性が話しかけてくる。おおっとこれはこれは。日本に興味があって見た目が日本人ぽかったから、話しかけてみたとその女性は言う。先日、尺八の教えを受けたという。尺八についても自分より知っていた。そして、教会でミサがあるから行かないかと誘われもしかしたら、騙されるパターンもあるかっと2度盗難にあっている自分は警戒しながらもついて行く。
女性修道士のミサだった。10分ぐらいの時間だったが、そこで歌が歌われた。教会内に響き渡たる声音はどこまでも透き通っていて、色でいったら無色そして優しい。天使の声だと思った。それも、皆の声がその天使のような優しいものだった。毎日声を出しているからうまいのか、うまいから修道士になったのか。鳥肌がたった。歌がうまくなりたいと強く思つた。毎日、草原で歌ってやろう。その後、女性とは誘ってもらったお礼をして別れた。始めに騙されるのでは、と女性を疑ってしまったのに申し訳なく感じる。

そして街を歩き、夕食はキッチンがなく今日3食目のフランスパンの食事をとる。眠かったのだが夜9時半より、夜のミサに参加する。ここでも素晴らしい歌声が聴けた。そして就寝。

4月16日 17日目  快晴 無風
Leon⇒
 Hospital de Orbigo  36.3km


 いた。出会った。
 自分のバックパックより大きなものを背負っている人がいた。それも犬を連れて一緒に歩いていた。同士だと思い、すぐに声を掛けてしまった。聞けば30kgもあると彼は言う。30kgって・・・。アコンカグア山を登った時の自分のバックの重さは計ってはいないが、人が言うには30kgは越えている、35kgほどあるんじゃないかと言われた。それを背負って山を登ったとき自分は死んだ。標高がないとはいえ、それに近い重さを背負ってるとは・・・。犬の餌だけで5kgはあると言う。かっこよすぎる。何でそんな重いものを背負っているのかって聞いてはいけない。それには想いがたっぷりつまっているのだ。交わした会話は5分も話していないが、心から応援したくなった。

そして本日も快晴。ばっちしの歩け日和。もう雨は降らないじゃないかって気になる。今日は出だしも早く、宿で軽い朝食が出されそれを頂いて、まだ薄暗い7時に宿を出た。昨日はちょっとしか歩いてないので、体が軽く、肩も軽い。軽すぎて飛んでいってしまいそうだ。歩も早い。すいすい進んでいく。通常の歩行速度は時速4kmと言われている。それを目安に時間を計算したりするのだが今日は時速5~6kmの速さぐらいあったぽい。

あっという間に次の街に着く。タバコを一本吸ってまたすぐに歩き出す。歩く歩く。今日も交通量の多い道路の脇の砂利の歩道だ。車の騒音が耳につき不快感があるがそれでも歩く。歩きながらフランスパンをかじる。そして気づいたらここの町Hospital de Orbigoに着いていた。3時前の到着。36km。もう少し歩ける体力もあるが次の街までは16kmとかあるので今日はここで終了。

この街もすごく綺麗な街でビゥーティフォーを連呼していた。街の入り口に大きな橋がかかり、その後ろは朱色の町並みが並ぶ。青空にそれがはえる。

夕食にパスタのトマト味を作り、キッチンにいた八人ぐらいでの食事と談笑となる。前日の宿が一緒だった日本人の年配の方も今日も同じ宿で一緒に食卓を囲む。他は韓国、メキシコポルトガル、イングランド、と多彩な各国の色だ。このカミノの巡礼はまた出会いも一つの楽しみ。ただ、自分はどちらかというと歩くペースが速いので、ほとんど、一日あっただけで次の日に顔を合わせることは少ないのだが、最近は何人かの人と顔を合わせる。アルメニア人の笑福亭ショウヘイ似のおじさんとここ一週間ほど、顔を合わせている。この日の夕食で一緒のメキシコ人の女性マリアとマリアンヌの2人ともここ何日か一緒だ。ペースが一緒の人はやはり歩きなれている。マラソンをやっていたり、山をやっていたり、この巡礼の道を何度か歩いた人だったりと。そんな話をワイン片手に盛り上がる。自分は少しだけワインをもらっただけだが、他の人は出来上がっているほど、飲んでいる。明日は平気なんだろうかと思ってしまうが、汗かいてアルコールも発散されちょうどいいのだろう。そう、ポルトガルからの女性がタロットカードを熟知しており
やってもらった。いい風こっち向き。ということにしておこう。就寝10時。

4月17日  18日目  快晴
Hospital de Orbigo ⇒ Rabanal del Camino  41km


本日も歩ききった。40km越えをした。よれよれのじいさんみたいに本日ゴール。

フランスパンとコーヒーでの朝食後、7時半に宿を出る。また歩くだけの一日が始まる。そして今日も快晴。一つ目の街 Villares de Oribigoに30分ほどで着く。ここまで車道の脇の道で車の騒音がひどかったが、この街を過ぎたら、山への道と変わり、自然の音のみの静寂がある。やはり、こうじゃなくては。その静けさと眩しい朝の日ざし、どこまでも広がる黄緑色の草原が朝一番の気持ちを高めてくれる。目を見開き朝日を浴びている草々、花々、木々をみつめ、耳を澄まし、小鳥や風の音を聞き、鼻から空気をおもいっきり吸い込めば
花々の春の匂いがする。そして肌で風と朝の少し冷たい空気を感じる。なんて気持ちのいいビぅーティフル・サンデーなんだろう。水曜日ですが。

丘を登りきれば、遠くまで見渡せる。向こうのはてに雪山が顔を覗かせている。ただ、緩やかな登り坂が何度か続いた。それでも晴れ晴れした気持ちは変わらない。うっすらと額に汗をかくが、それもまた清清しく、爽やかだ。

4時間後大きな町のAstorgaに着く。遠くからも巨大な教会が目に付く。その街もまた丘の上にある。目の前にあるのに、坂を上らなくてはいけない。丘の上に街を造るなよっと言いたくなる。よこらっしょっと一歩一歩進み、上にたどり着く。ここもまたビゥーティフォーだ。
西洋の町が長々とく続いている。やるじゃねえか、丘の上に。っと褒めたくなる。ここの広場のベンチで昼食にいつものフランスパンをかじる。そしてまた歩き出す。いつまで歩けばゴールのサンティアゴは見えてくるのやら。
午後になり、日差しも強くなる。この間まで寒くて雪が降っていたのが嘘のよう。気温も20度ぐらいはありそうだ。そんなに、いきなり変化するなよとも言いたくなるが口にしたら、また雪が降りそうなので止めておく。
徐々にに上り坂になる。汗が滴る。背中のTシャツもびっしょりだ。はぁはぁと息を切らせながら登る。いろいろと歩きながら思考を巡らせる。面白いことに気持ちが前向きな時は歩く速度も速い。マイナス思考の時は遅くなる。水は引くきに流れるじゃないけれど、なかなか高い位置で何でもキープすることは難しい。モチベーションは疲れとともに下がっていく。日が変われば気も変わり。天気も変われば、考えも変わる。人の心は移ろいやすい。
このときは前向きだったので上り坂でもすいすいと歩を進めれていた。ただ、2時間も、もたなかった。3時を過ぎ、距離も30kmを越えると、疲れがくる。そしてここからは惰性と気力で歩く。そして夕方5時、今日の宿に着いた。そしてシャワー、洗濯、ご飯を作り、食べたらもう時間がない。これを書いているのが夜の九時半。もう寝る。眠い。ちなみに今日の夕食はパスタしょうゆ味。うまい。

 

4月18日  19日目  晴れのち曇り 風あり
Rabanal del Camino ⇒ Ponferrada 33km


  本日はこの巡礼の道、最大イベント、メインディシュの日。

朝を6時過ぎに起きて、寝癖のまま、寝ぼけながらも身支度を整える。宿での食事が無料で出されたので頂く。ちなみに、ここの宿も寄付金での宿泊料。巡礼宿には国なのか地方自治体での運営なのか分からないが公共で運営をされているところと、個人経営の2つがある。その公共の宿に選んで宿泊すれば結構安く泊まれている。ここ1週間は5ユーロ前後での宿泊料だ。そして、お金のない自分はお店での食事はさけ、3食自炊をしているので最近は一日1000円もかかっていないだろう。タバコも南米から大量に持ってきたものが切れ、現在は巻きタバコになっているが、3ユーロ程で、3~4日は持つので安い。

 宿の朝食がコーヒーとパンという軽食ではあったものの、それでも、とてもありがたい。。そして7時半に宿を出て、またいつもの毎日が始まる。晴れてはいるが冷たい風がある。今日宿泊した場所は標高も1200mあり、山の中腹にあるといった感じで、やはり、少し肌寒い。そして街からすでに上り坂が始まっている。ただ山の中の風景は山好きだけあり気持ちがいい。ここから山を登り越える。その頂によく写真に出ている、積み上げられた石の山の中に5mほどの大きな丸太が建ちその上に十字架がそびえる Cruz de Ferro というところがある。


👇その写真

 昨日、韓国人女性のキム・ヨナじゃなくただのキムにここでの意味を聞いた。キムいわく、その人の過去での苦い経験や忘れたいこと、置き去りにしたい過去を自国の石に想いを込めて持ってきてこの石で積まれた大きな十字架の下にその石を置いていく。、そうすれば、過去を忘れ去ることが出来るという。キムは自国から石は持ってきていなかったので、この巡礼の道中で拾った石を持っているという。
それを坂を歩きながら考えた。たぶん、キムからの自分の聞き取りが間違っていたと思うけれど忘れ去ることが出来るわけじゃなく、過去の苦い経験にとらわれ過ぎていることから開放するという意味だろう。ん?同じことか?とらわれだったり、執着心、こだわり、いろいろ考えてると、まーいいか、何とかなる、などのとプラス思考は最高という結論にいたった。

そんなことを考えながら登っていたら、あっという間に一つ目の街 Foncebadon という、いかにも山の上の街という雰囲気を持つところに着いた。そこで軽くタバコを吸い頂上を見上げると一帯が雲で覆われている。この街、周辺も霧が立ちこみ周りの山々が見えなくなってきている。ただ風も出ているので、すぐに雲も吹き飛ばしてくれるだろうっと軽いノリで考える。そしてまた上り坂を登り始める。息が切れて、体が徐々に温まる。30分もかからないうちに大きなトーテンポールの様な十字架が見え出す。
来たかー、ついにここまで来たかー。そしてその前に到着。そこでお決まりの写真を近くにいた人に撮ってもらう。そして暫く、そこで休憩をとった。皆が石を持ってきていて、次々に石を十字架の下の石積みへ投げ込む。一体どんなことを石に込めているのだろう。ある人は石に文字を書き込み、ある人は丁寧に願いを込めるかのように石を置く、ある人は放り投げ、足早に去る。自分も近くに転がっている目に付いた石を額にあて、気持ちを込め石積みへ投げこんだ。そしてその場を後にした。

ここからも少し登り下りの繰り返しの道が続き、一つの山のトラバース(回り道)に入った。ただ、どうしても頂上からの景色が見たく、巡礼道から外れて山の頂上へ向かった。といっても15分も登ったら頂に着いていたのだが。そこから、周りの山々、眼下の街が見渡せ久し振りの開放感。タバコを巻き、をつけ、吸う。うまい。

そして下りだした。得意分野がきた。そして1人山下り競技大会がスタートした。グングン下っていく、一人、二人、ドントンと抜かしていく。でかい荷物を背負って降りる降りる。ゴール ゴール ゴールっと下の街に着いたとき、1人満足。10人ぐらいを抜いていっただろう、とにかく速かった。少し小走りにもなってしまった。ただ下っているときの集中力は半端じゃない。石に足をひっかけたり浮石に乗ってしまえば大怪我にも繋がる。なぜ、この集中力が他に活かせないのか・・・残念でならない。そんなんで足早に山を降り、また登りまた下りの繰り返しでここの宿に夕方5時に着いた。もっと早く着く予定だったが、途中日本人のおじさんと会い、ビールをおごって貰ったりして遅くなってしまった。そして現在夜の10時20分。半分寝てる。今日はパスタトマト味の夕食。もう寝る。

4月19日  20日目 晴れ 雲ひとつなし 風なし 最高
Ponferrada ⇒ Trabadelo  37km


今日も引き続き天気が素晴らしい。そして歩き続けて約3週間。ちょこちょことゴールのサンティアゴの匂いがしだした。後6日あれば着いてしまいそうな気配。サンテイアゴまで後、約200km。

お馴染みのフランスパンの朝食後、7時半に宿を出る。また歩きの一日の始まり。朝の少し低い気温が心地よい。大きな城の前を通り郊外へと出る。今日の肩の調子はかんばしくない。歩いて30分ぐらいで肩がコリだす。やけにバックパックが肩を圧迫する。昨日大型スーパーで買いだめをしてしまったのが間違った。。昨日より2kgぐらい重い気がする。早く食べて重量を減らさなくてはって思うが何のために買いだめをしたんだって気もする。

1つ目の街の教会前のベンチで一息。そこに後ろから来た男性が挨拶を交わした後、教会前をウロウロしている。暫くしたらその男の人が手に何かを持って自分に近寄ってくる。そして自分にそれを手渡してくる。ローズマリーだった。。ローズマリーの茎を片手一杯に持っている。鼻を近づけてみる。癒される。疲れが飛びそうな匂いだ。肉と一緒に炒めると美味しいっとその人は言う。男の人でそんなことを知っている人はあまりいない。かっこいい。

そしてまた歩き出す。何個かの街を抜けたら、畑だらけの場所に出る。30cmほどの低い木が葉も付けずに立ち並んでいる。ずーっと何の木なのか気になっていた。そこで農家の人が畑にいたので聞いてみた。ブドウのスペイン語が分からなかったのでワイン?って聞いたら、そうだよーんっと言う。ワインと言ったらブドウ。ブドウの木ってもっと大きくなかったか?っと考えるも、まぁいいかでまとまる。そのワイン畑が一体にある。見渡せる全てがワイン畑。こんだけ、ワインだらけだったらワインが水より安いわけだ。その中を登り下りしながら歩き続ける。

👇ワイン畑

 途中の大きな町で昼休憩。フランスパンにチーズをはさんで、食べる。最高。
そしてまた歩く。またまたワイン畑に入る。山桜みたいなのがところどころに咲き黄、紫、白色と小さ花が足元に咲きまくる。春がどこもかしこもにもある。雲ひとつない青空。田舎道。歩いてる場合じゃないぞ病に陥った。ポカポカ陽気にあたりその辺で寝転がって本を読みながら、コテンっと寝たい、ゆっくりしたい。息を切らして坂を上ってるのは場合じゃない、と考えだし一気にモチベーションが下がる。歩きたくない病がまたやってきた。でも歩くをチョイス。ただ、休憩を多くとり、タバコを気持ちよく吸う。それだけにしといた。

👇ワイン畑に桜の木?


最後の宿に着く30分前、ずーっと調子が悪かった胃腸がついにおかしくなった。ガスがいつも止まらなかったのが、今日は急に腹が痛くなる。我慢するも我慢ならなそうな状況。しょうがない。巡礼初の野ぐっちゃんを川の脇でする。ただ、その後も宿に着いてからも30分おきにトイレに駆 け込むことに。何だ。変なもん食べたないぞ。いつもどうりの食事なのに。明日は治ってることを願う。午後4時 Trabadeloの街にて宿泊。 それでも一応37kmを歩いた。ゴールまでもうちょいだ。踏ん張っていく

 

👇鉄塔が牛っぽい

👇途中の街にて

👇山の上の街

👇途中の街