インドでの物乞い

チャリ一時中断の旅(インド)

インドでは物乞いの人達が多い。
自分が訪れた国の中ではかなり多い気がする。
 
初めてインドを訪れたのは
10年以上前の学生の時。
その物乞いの多さにかなりの衝撃を
受けたのを覚えている。
 
ブッタガヤは特に多いのかな。この地域はインドの中でも貧しく、識字率も低いらしい。街中でホテルやお寺の前に並ぶ物乞い人達をよく見る。また歩いていると、裸足の子供達や赤ちゃんを抱いたお母さんの物乞いの人によく声をかけられる。
 

そのブッタガヤ近くにブッタが悟りをひらく前にこもったと言われている洞窟がある。

ブタッガヤにいた際にそこを訪れた。歩いて片道2時間半かけて川をはだしで渡り、畑の中、幾つかの小さな村の中を抜けて行った。

 

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↑途中の村

その途中途中の村には牛、ヤギ、鶏、イノシシ、多くの動物がそこら中にいた。

そこにはコンピューターゲームやインターネット、冷蔵庫や洗濯機などはないだろう。
テレビはあるのだろうか。いたって、シンプル。生きるのに必要なものしかないように思えた。

貧しいのだろうけれど、そこには人々の生きている生活感と子供達の活気に溢れている気がした。不思議なことに何もないのに賑やかだった気がする。

ただ、ここでも言い寄られた。
寄られ過ぎた。
子供達にちょっと辟易させられてしまった。

多くの子供達が自分を見つけたら一斉に集まってくる。

金くれー、飴くれー、
ボールペンくれー。

子供達の団体に囲まれ、それも、かなりしつこく言い寄られる。

村を抜けるたびに毎回だ。 
 
 
↓その道中の景色
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一度、クリケットをしている子供達が
走り寄ってきた。
またか来たかと思ったが
こっちから先制攻撃で話しかけた。
 
そして一回打たせてくれとお願いした。
 
自分は見事にドデカイ、ホームランを打った。
その一発に、子供達も自分も
かなり大はしゃぎして盛りあっがた。



じゃあ、俺は行くよ!
とテンション上がったまま
すり抜けようとした。





しかし、やはりきた。
 
お金くれー。
 
だってクリケットやったでしょって。
 
もうがっくし。
クリケットが有料かよ、と思い
上がったテンションが一気に下がった。
勿論、お金はあげずに
その場を素早く去った。
          
 
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 ↑ブッタがこもった洞窟のすぐ手前の坂道の写真。分かりづらいかもしれないけれどお年寄りの人から子供たち、体の不自由な人たちまで
物乞いの人達がずらーと並ぶ。

物乞いの人達の中には手や足の体の一部がない人達もよく見かける。


聞いた話では、より

多くの人々の同情を買う為、小さな幼少時期に
故意に足や手を切り落とし、
物乞いとして
より多くの

お金を集めるようとする人達もいるという。

本当はどうか分からないがそんな恐ろしい話も耳にした

 

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↑洞窟へ行く道中


ただ、こういう人達もいた。
ブッタガヤの高級ホテルの前にインド人の男の人達の集団がいた。何なんだろうか、何かあったのだろうかと近づいてその輪に潜り込んだらホテルから出てくる観光客にインド生地を売ろうとする人達だった。
 
話しかけてみたら
ホテルから出てくる人達にこれを売るんだよ。
と喜んだ顔でその生地を見せてくれた。
 
そして、その人達が何かヒンズー語で自分にむかって言った。
分からずに、え?何て言ったの?と聞いたら
英語で近くの人が教えてくれたのは
働くもの食うべからず」というニュアンスの言葉の意味だった。
 
そして続けて言う。
多くの人が観光客にお金を乞うけれど、そんなのノーグッドだ。
自分達で働いて自分達でどうにかしていかなければいけない。
と言った。
その場の他の人達も異口同音だった。
 
村へ行って物乞いの人達にやられていたのもありその言葉を聞いて、鳥肌がたった。その強い気持ち、素敵だと思った。
 
それだよ、それ。最高だよ。
と嬉しくて嬉しくて
彼らの肩を叩いていた。
 
その働かずもの食うべからずのヒンズー語を再度、教えてもらいその言葉を連呼しながらテンションが高いまま、彼らの健闘を称えその場を去った。

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↑イーグル

インドはいろんなことで考えさせられる。

そんなところも旅人をこの地へ向かわせる一つの理由だろう。

時々、リキシャの人達とかにぼられてもいいのかな、という気にもなるが

それはまた、話はべつで、騙す行為は許されないと思ったりもする。

難しい。

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↑イーグル

そんなんで、現在、ダラムサラ。毎日のように山を登っていた。幸い、ヒョウや熊に出くわすことがなく無事だった。

明日にはブラジル人の友人と再会をする為、デリーへ向かい一緒にインドを周る予定。

とりあえず、毎日カレーを食べながら、

もうちょいインドを感じようと思います。

↓山での写真です。

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