到着!!! そして終了!!!

帰国と帰宅(日本)

7月13日 先週の日曜日!

ついに
着いてしまった埼玉の実家!

最後、やばかった。
12日の土曜日の朝 静岡の掛川市を朝の4時半に出発。
そこから、寝ずに走り続けた。
箱根の山も越えた。

東京の新宿に着いたのが次の日 13日の朝の4時頃。
東京周辺をうろつき、見慣れた風景が目に入り
東京まで自転車で帰ってきたのだという実感がわき
少しの感動をおぼえた。

そしてそこから埼玉の実家のある北本へ。
もう、フラフラ。自転車を乗って何度も寝そうになっていた。
ただ、徐々に明るくなりだす空と日の出に、気持ちは高ぶってきてはいた。

最後にゴールは目の前ということで少しの余裕があり
埼玉では有名な大宮の氷川神社で参拝をした。
無事に日本へ、無事に埼玉へ帰れたことの感謝の気持ちを
想い、手を合わせた。

そして、あえて、ゆっくりゆっくりと自転車をこいで
ここまでの旅を振り返りながら
知っている土地を走った。

ここまで、ただただ、走るだけで観光もしなければ
土地の名物産なども口にしなかった。
台風の前からの強風と雨の中でも走った。
200kmを超えて走った日も何度かあった。

それもこれも、あと少しで終わる。
自転車に乗りながら、そんな気持ちが
心の中で歓喜とは違う、もっと静かでずっしりくるものがあった。

そして朝の8時頃。

ついに実家にゴールした。

インターフォーンを鳴らしたらハイハイというよく聞いたトーンの母親の声がする。
母親が玄関を開け息子だとすぐに気付いた。

その瞬間

大爆笑!!!

真っ黒で汚い顔に汚い服。プラス汚いヒゲ面。

どこの浮浪者かと思ったと。

そんな形で最後の最後。本当にゴールした。

なんだろうか。自分はこの走り終えたとき、感極まって泣くだろうなって思ってたけれど
疲れ切っていたというのもあり結構、淡々としていて、やったー!というよりもここに着けた
安堵感というかあー終わったかと考えられる少し冷静な自分がいた。

中国の青島から船で日本に帰ってきたのだけれども
青島に着いた時もそうだった。

スペインからここまで自転車で帰ってきたという現実味がなく
実感も持てなかったの確かだったけれど。

本当に走ったのだろうか。

とてつもない長い距離だった。
それでも、一日一日走るしかなかった。
最後の2か月はあまりよく覚えてもいない。

とにかく全てが終わった。
今は多くの人に感謝の気持ちでいっぱいだ。
どれだけの人にお世話になり、助けられ、応援してもらったか。

そんなんで本当に走り終えました!

これにて旅!!!
終了!!!

おまけ

日本走っていて思ったこと。
山と緑の多さ。緑の多さがかなり目をひいた。
山だらけだから川も多く水が豊富。
中央アジアやモンゴルから帰ってきたから
特にその緑の多さを感じるのは、あると思うけれど
それでも、ジャングルなどを抜かせば
世界でこれだけの緑があるところはないのじゃないかと思えた。
土地から水が溢れ出す理想郷のようなところじゃないかと。

素晴らしい国だ。

そして神社のあの雰囲気。
木々に囲まれた奥の静寂の中に凛と建つ杜。

道中に何度か祭にも出くわした。

日本の「和」

たまらない。

そして一番驚いたのが
埼玉までの帰路、だいたい国道を走ってきたのだけれども
この1週間ぐらいで一度も、一回も、車にクラクションを鳴らされなかった。
車道を走っててもだ。
他の国ではクラクションの嵐だったから考えられない。

すげー日本。

そんなんで何はともあれ!!!

本当に帰ったぞ 日本 
チャリンコで!!!!

いろいろと本当ありがとうございました!!!