寒さと360度の地平線 

チャリの旅, チャリの旅(カザクスタン、ウズベキスタン、キルギスタン)

(前回の続きのウンコロード辺りの話です)

ウンコロード、強風プラス
急に寒さが襲ってきた!

 

朝起きたらペットボトルの水が凍っている!!!

朝一番の大便太郎の際、ケツの穴まで凍るかと思った!

皆が口を揃えて言う。
カザフスタンは寒いからなって。

聞いた話では昨年にカザフスタンの
どこかの地域で-60度
記録したとかしないとか。

👇半砂漠 何もない

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そんな極寒の地でやっては
いけない事件が起きた!
ここでそれはないだろうー!
という
事件!

なんとなんと

テントの入り口のチャックが壊れた!

3ヶ月ぐらい前から怪しかったのだが、
直し直し、騙し騙し、ここまできていた。

それがついに全く閉まらん!

水が凍る寒さなのに

オープン ザ ウィンドー!!!

入り口全開にオープン!!

テント内に保温とか暖気とかあるはずない!

なんせ、オープンなのですから・・・。
この寒さでテントがオープン・・・。
ここでそれはないだろう!!!

一応フライシート(レインカバー)はあるので
全くの野ざらしではなく
上からシートが被さっている状態だけれど
そんなの関係なしにテント内に冷気が入りまくる。

ガムテープで入り口を全て塞ぐも
朝おきたら全て剥がれて全開!

こいつはかなりの大打撃!
こまった、こまった。

そしてその寒さプラス
何もない一帯が続いた・・・。

フェリーでカザクスタンのアクタウの街に着き
そこを出てから
何もない一帯が
長々と1000km近く
続いた。
(1000kmって東京から広島ぐらいの距離!!)
点々と小さい村はあったけれど・・・。

👇何もない一帯
こんなのがずーっと!!

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何もないサバンナというか
半砂漠が延々と。

360度地平線。

真っ平の半砂漠の地平線。
本当に何もない。

今までは何もない場所でも遠くに山が見えたり
大地の隆起があったり木々があったりしたが・・・

今回360度全て半砂漠。
どこを見ても同じ風景。

そして5~10分に一台の車が通るぐらいの交通量。

始めのうちはいい。
それが何日も続くと頭がおかしくなってくる。

進めど進めど何も変化がない。
何も変わらない。

あれ?自分は今、自転車をこいでいるのだろうか?
あれ?もしかしたら逆に進んでるんじゃないのか?
あれ?もしかして、これは神様の手のひらで泳がされているじゃないのか?

前を見てもただただ長く続く一本道。

途中から前を見るのも嫌になり下をみて走たりもした。

大声で歌を歌ったりもした。

だって誰もいないんだもん。
だって何もないんだもん。

ただ、それも、もって1時間ぐらいだった。

何度も大声で叫び声をあげたり。
(人生で初めてだったかも、本当におもいっきり叫んだのは)
ヤッホーィとかの奇声をあげたり。

はたまた動物にまで話しかけたり。

遠くに街が見え出した錯覚にあったりもした。

後5日、もう5日これが続いたら頭がおかしくなって全裸のフルチンでチャリをこいでいただろう。

本当しんどかった。
何も変化がないってのは苦しいものなのだと思った。

 
 

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👆150kmほど村も何もないところに突如鉄塔の下に家と木々が建っていた。飛び込まずにはいられなかった。そしてそこで一晩お世話になってしまった。Vや携帯の電波塔だった。こんな何もないところに



ウズベキスタンのコングラットという街近くになったら永遠と続いた半砂漠地帯がようやく終わった!

そしてヌクスという大きな街を過ぎ現在ヒバァという伝統的なオアシス都市が残る街まできた。

その写真をドーンと。

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 ↑バザールもこんな旧市街にある。
味があるってなもんだ

そんなんでカザクスタンより南へ500kmぐらい下がったので
少しは寒さは和らいだ感じだがそれでも最低気温1度とか。

くそーテントの大打撃が痛い。
どうしようか思考中。

 

↓そしてこれこそがシルクロード

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ラクダ現る!
ラクダ横断中!

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DSCN2987ワッサワッサ ワッサワッサ
 
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ラクダ「見せもんじゃねぇよ」

何もない大地にいきなりラクダがいたりする!
動物好きな自分としてはかなりラクダに魅了されてしまった。

 

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👆360度の地平線からの日の出は格別だった。
旅しててよかったなって思える瞬間だった。

かなりしんどかったけれど、時折、タバコを吸いながらの休憩中、何もない大地をぼけーっと
眺めていると一瞬だけ、ほんの一瞬、こうして旅をしていられる自分に少しの充実感を感じたりはした。

 

そんなんでまた明日より移動!
地図を見る限りまた街とかがない状態が続きそうだ。
気合を入れて!
行きたくないけれど、いくぞーおー!