男35歳、泣きそうになる。

チャリの旅(カザクスタン、ウズベキスタン、キルギスタン)

友人ベク宅を出てキルギスのオシュへ向かった。

その途中に2260mの峠がある!

そこでやられた!

峠手前1〜2kmの所で近くのプレハブ小屋に泊めさせてもらったのだが

午後8時頃、突然現れ
その主人が今からここを出て行けと言われる。

辺りは夜の闇に包まれている。

 

分かるかな〜、分かんないだろうな〜。

夜の山の暗闇に突然ほっぽり出される気持ち。

形式上はウズベキスタンでは民泊は禁止されていて

何でもポリスが来るとか来ないとか,,,詳細は分からなかった。

仕方がなく荷作りをして、その小屋を出た。

暗闇をウロツイてとりあえず、近くの工事現場跡地にテントを張った。

そして、そこから雨が降りだした。

明るくなりだした朝方、激しい雨に変わった。

テントは雨漏りをし出す。

そして便痛もやってくる。

分かるかな〜、分かんないだろうな〜。

テントの中でカッパを着こみ、激しい雨の外でウンコをする気持ち。

 

👆峠を超えてかなり下ったあとの写真

そしてテントの中から雲行きを見るも黒く重そうな雲が広がっている。

止みそうもない。そう判断した。

テントは雨漏りするし行くしかない。

その激しい雨の中、テントをかたし荷をチャリに付ける。

さー行くぞと思いきや、工事現場の跡地で下が泥。

チャリのタイヤがそれにはまり全く動かない。

何とかそこから脱出するも

チャリも荷もドロドロ。靴もドロドロ。

 

 

そして強い雨、強い風、峠、そして寒さ。

寒さがこたえた。

前日まで暖かく半袖でいけたのに

山の中で峠というのもありかなり冷えた。

素手でチャリを押して峠を上っていたのだが手が

かじかんで感覚もなくなる。足先も雨で濡れて冷えてくる。

そして強風。

チャリを押して歩いても前に進まない時もある。

その峠を1〜2時間登った辺りから

 

今度は、なんと、なんと

雨が。。。雨が。。。。

雪に変わりおったーーーーー!!!

うぉーーーーー!

雪はないだろ!!

最悪だった。

何とか2260m付近のトンネルを抜けて

峠を超えた。

男35歳。ちょい泣きそうになった!!!

👇その峠を過ぎて降りた平地
後ろに写る山からきた。

 
キャンプした丘。白いのが自分のテント

下の写真に人が多いように、ウズベキスタンではどこへ行っても人が寄ってくる。

多い時には10人以上に囲まれたりする。それも毎回休憩する度にだ。

人がいないところを選んで休むも、どこからともなく人がやってくる。

羊使いの人が来たり、通り過ぎた車の人が止まって戻ってきたりもした。

すこしぐらいならいいのだが、わからない言葉で一方的に休憩をするたびに

話されるとさすがに疲れてもしまう。それも旅の醍醐味なのかな。

しかし、自分の気持ちがのっているときはそんな人たちも気にならないし

逆に元気をもらう。

峠を下っているときは最高だった。

人間は人間をプラスにもするしマイナスにもする。

その変化を決めるのは自分の心という媒体だ。

いつでも SWICH ON。

ビンビンに心を開いていたいものだ。

チャイ屋さんの人達

草原でテントを張った次の日

ドンキーに乗って現れた子供たち

テントを張った畑の人達


👆右のお父さんが自分の父親と変わらない年齢ですごいお世話をしてくれた。朝方、テントを張った畑にお茶や朝食まで持ってきてくれたりもした。別れ際にちょっと涙が出そうにもなった。そして頭を反省して丸めました。真ん中だけ自前のバリカンがきかず真ん中だけ長くなってしまった。こっちではモンゴリアンカットというらしい。ちょい恥ずかしい。

サモサ屋にて

サモサ職人のあんちゃん
 
チャリを止めた店の横で昼間からお酒を飲んでいる人達。勿論、飲まされた。

 

👇テントを張った丘に現れた牛使いの親子。親父さんが酔っ払っていてかなり絡まれた。

 
途中での動物たち


 
そんなんで現在はキルギスに入りオシュという街にいる。

そしてこれから首都のビシュケックへ向かう予定だ。

しかし、峠がゴロゴロしているルート!

山へ向かう!3000mを超える峠もある!

もう一度気合を入れてのぞみたい!

山へ入るので連絡がしばらく途絶えそうです。

心配なく!