佐々木 茂 35歳 吠える アゼルバイジャンにて

チャリの旅(グルジア・アゼルバイジャン)

以前にもちょっとこんなネタを書いたのですが・・・。
ちょっとひどかったので・・・。

👇グルジアとアゼルバイジャン国境近くの何もないところ

アゼルバイジャンに入ったら、またまたクラクションの嵐。たぶん、ここまでの国の中で一番うるさい。

すれ違う人達もあっちから、こっちから、あんな遠くから、そんなとこから、と声がかかる。警察は珍しいものみたさと暇潰しで、一日に3度も職質を受ける。(やたらめったに、警察が多い。することがなく暇を持余している様にうける。)犬には何度も追いかけられる。工事のおっちゃん達は手を止め、皆で見てくる。おまけに牛達までも草を食べている口を止めポカーンとこっちを見る。

インド並みにほっといてくれない。

そのぶん、人を小バカにするやからも多い。
ひどい。多過ぎる。

わざと、真横で大きなクラクションを鳴らしたり
車をすれすれまで幅寄せしてクラクション鳴らし続けたり
すれ違いざまに暴言を吐いていく車があったり
ナスの切れ端が飛んできたり。

自転車の走る幅が50~60cm
時に30cmしかないところに激しい交通量。
真横を100km以上の車が走り向けていく。
緊張をしいられ、そしてクラクションを受け続けた。

そんな中、路上の物売りの若い男達に声をかけられ
それに、こたえたら小ばかにする対応をしてきた。

怒りよりも悔しくて悔しくて仕方がなかった。
なんで、初対面の人にそんな対応をするんだ?
そんなことして楽しいのか?嬉しいのか?
そんなことで幸せな気持ちになれるのか?

悔しくて、悔しくて涙が出そうになった。

それでも、これも旅の中の1つだろうと思い
ジッと耐えた。三日間は耐えた。

アゼルバイジャンの途中の景色。何もない。



けれどもアゼルバイジャンに入国して4日目。

中学生ぐらいの子供に石を投げられた。

カチーン。ブチブチ。

ついに切れた。溜まりに溜まったものが爆発した。

オイッ!!テメー!!クソガキ!フザケンな!
と日本語で怒声をあげチャリをUターンさせ
そのクソガキに向けて猛スピードで追いかけた。
クソガキも逃げ出し、小道に入っていった。
それでも追いかける。
民家の中、罵声を大声でわめきちらしながら追いかけた。

結局逃げられた。

仕方なく諦め、チャリを走りだしたけれど
腹の虫が収まらず怒りモード爆発。

全てに切れた。

クラクションを鳴らす車に怒声を上げ続けた。

そんなところに、多くの心ある人々に助けられた。

大きなメロンを切って自分にくれた路上の物売りの若者。その笑顔に癒された。トウモロコシや果物を頂き優しく対応してくれたおじさん。テントをレストランの脇に張らしてもらおうと尋ねると快く了解してくれた青年。

そしてアゼルバイジャンの首都近くなると
多くの人達が、自分を受け入れてくれ
自転車での旅を応援してくれた。

こんなに多くの心優しい人達がいるのに・・・。

怒り狂ってた自分が恥ずかしく思えくる。

情けない。本当情けない。

 👆お世話になった人達

怒りモードの時、一度こんなこともあった。

あまりにも長く追いかけて吠えてくる犬がいた。

腹が立っていたので
腹の底から精一杯の力を込めて

「ワン!!!」

と吠えてやった。

なんとまぁ、犬がその一喝で逃げて行った。

かなりの爽快感だった。

35歳 吠えた。

そしてちょっと思った。

怒りを我慢する必要はないとも思えてきた。
もう、感情剥き出しで当たっていってやろうかと思う。

我慢なんか、ちょっと真面目過ぎて自分らしくもない。       

おもいっきり怒って、おもいっきり笑って
おもいっきり泣いて、おもいっきり感動して。
そのほうが人間らしいだろう。

バカヤロー!クソッタレ!!て大声を上げたほうが
自分らしいだろう。

吠えてやる。
おもいっきり吠えてやる
吠え続けてやる。

 

そんなアゼルバイジャンでした。

立て続けのアップですいません。
なかなかネットが出来なく
出来る時にと
思って続いてしまいました・・・。

また明日より走りっぱなしが続くかと。
とりあえず、寒くてもいい。雨よ降らないでくれ!

↑何もない

途中の景色で何もないところです